In The Spirit of Blues
In The Spirit of Blues
ヘッドフォン・イヤフォン・一般視聴環境の小型スピーカーに特化し、手軽に9chサウンドが聴けるHPL9ヴァージョンはこちら
【HPL9】In The Spirit of Blues
1.Solitary Morning Rain
2.Be-Dookie
3.Soulful Bill
4.Ms. A-Blues
5.50 Ways to Leave Your Lover
6.Cubana Chant
7.Georgia On My Mind
8.It’s Subtle Without Tea
レコーディングノート By Mick Sawaguchi UNAMAS LABEL
UNAMASレーベルのピアノソロアルバムは、これまで4作制作しました。そのうち3作はスタジオ録音です。Yuki Arimasaさんの初ソロピアノアルバム「Forest」も音響ハウスでの録音です。スタジオらしいタイトなピアノ演奏も素晴らしいと感じていますが、最近軽井沢大賀ホールでのクラシックシリーズを録音するようになって、Yukiさんにここで演奏してもらうとどうだろうと考え、Yukiさんへシミュレーションしたピアノソロサンプルを送り「検討してくださいね」と依頼したのが昨2015年の春でした。もし実現すれば、ご本人もホールでのピアノソロ録音は、初めてですしUNAMASレーベルの私も初めてのピアノ録音となります。
「やってみましょう」ということになり、レーベルの3つの基本コンセプトを以下のように検討しました。
1 ART:大賀ホールのSteinway Hamburgのピアノと共鳴するすばらしい響きを活かし、YUKIさんがJAZZピアニストを志した原点と言えるブルースやゴスペルを取り上げることにしました。スコアもありませんし、リハーサルもない、まさにその場でしか実現しないテンションと大賀ホールの美しい空間再現を捉えることにしました。
2 Technology : 前作「Dimensions」で導入しました、オールバッテリードライブ駆動とEMCノイズ対策は本作でも継続しています。
今回は、ピアノソロということもあり、基本点を重視しました。すなわちステージでのピアノ周りの不要共振を排除するという対策です。これには、毎回マイクケーブルで活躍していますAccousticReviveの石黒さん自らが、様々なチューニングキットを用意していただきました。ピアノの足まわりにはヒッコリーの板で補強、マイクスタンドの3点指示部やマイクハンガーなどの共振排除グッズ、そして音響ハウスでのピアノ録音でも採用しているピアノ下部の音の拡散パネルといった、アコースティックな処理を加えています。
3 Engineering : 本作もImmersive surround 9ch録音を行いました。前作「Death and Maiden」でトライしたハイトCH用マイキングをさらに改良し写真でもお分かりのようなステージ面位置への平行4CHマイキングとしています。
今回は、Top CHのL/RはカーディオイドペアにTop Ls/Rsはオムニの指向性としてフロントに位置するメインのピアノサウンドをフロントでは明瞭にして、リアにやや豊かさを持つようなイメージで配置しています。
YUKI ARIMASAプロフィール
1961年東京生まれ。3歳よりピアノを習い始め12歳でジャズピアニスト
オスカー.ピーターソンの演奏を聴きJAZZに魅了され以降独学で勉強を始める。
1983年玉川大学英文科卒業後渡米、バークリー音楽大学でピアノ、作曲を学ぶ。在学中は、ピアニストとしてハンクジョーンズ賞、デュークエリントン作曲賞を受賞。1986年に卒業後、バークリー大学ピアノ科助教授として8年間指導にあたり1996年に14年間の在米生活後帰国。
リーダーアルバム、「Tell Me Where The Music Is」を発表。2000年からは洗足学園大学教授としてジャズソルフェージュクラスを開設するなど後進の育成にも注力している。現在は自己のトリオのほか多くのプロジェクトに楽曲、アレンジを提供。
JAZZ CLUB UNAMASでは、レギュラートリオをはじめデュエット、そしてソロピアノなど多彩な表現に取り組んでいる。
2011年に初ソロピアのアルバム「FOREST」をUNAMAS-JAZZよりリリース。また2012年よりTPの原朋直とデュエットプロジェクトを始動し、
オリジナル作品集「Vol.One」ついで「The Wine and Roses」
を発表。
2016年自身の初ホールピアノソロアルバム「Dimensions」をUNAMASレーベルより発表。その斬新さと透明感あふれる演奏が好評を博している。
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