1.シューベルトの弦楽四重奏 第14作目となる Death and Maiden 楽曲のドラマ性とダイナミックスを活かすべくビオラパートをチェロに変更しVc2台として Vl2 Vl2 Vc1 Vc2 Cb という編成でアレンジしました。この結果、5人とは思えないリッチな低域重心の上でバイオリンが旋律を奏でるというサウンドデザインにしています。
2.これまでシステム構築して定番となったデジタルマイク+RME MIC PRE をMADI 光伝送で DAW へ録音という基幹部に加えて今回は、さらに周辺部のノイズ対策を実施することで Hi-Res 5ch+ハイト 4ch の没入感サラウンドの再現性を向上させました。最も重視したのは、ホールという環境でのクリーン電源の確保です。
今回は、EliiyPower社のパワーイレプラス(PPS-20)2.5KVAバッテリ電源2台を導入し、1台はステージ録音周りの電源ドライブに、もう1台をモニタールームの録音機材周りとしてドライブしました。
フル充電で連続7時間供給可能な本機は、クリーンで濁りのないサウンドに大変貢献したと実感しています。
3.Death and Maiden の作曲は、前作「The Art of Fugue」と異なり5人のアンサンブルと共鳴が重要です。
このため5人のアーティストには円周配置の上でギリギリ近接できるまで近くに寄ってもらい、サークルの中心に配置した5本のメインマイクで豊かな共鳴音を捉えるマイキングとしました。ハイトch の4つについては、大賀ホールの響きを前作より多く捉えることで楽曲にふさわしい拡散音を再現しています。
【Mick Sawaguchi、レコーディングノートより】
□曲目
F. Schubert arr. Yoichi Tuchiya: No. 14 in D minor Death and the Maiden;
[1] I. Allegro
[2] II. Andante con moto
[3] III. Scherzo: Allegro molt
[4] IV. Presto
□演奏者
UNAMAS STRING QUINTET
田尻 順(Vn1)
竹田 詩織(Vn2)
木畠 幸法(Vc)
伊藤 裕(Vc/Play Vla part)
北村 一平(Cb)
□録音
2015年12月16日、17日
軽井沢大賀ホール、長野県
4K PV
4K interview
“Death and the Maiden” for Strings Quintet (2 Violins 2 Cellos Cb)
1971年千葉工業大学 電子工学科卒、同年 NHK入局。ドラマミキサーとして「芸術祭大賞」「放送文化基金賞」「IBC ノンブルドール賞」「バチカン希望賞」など受賞作を担当。1985年以降はサラウンド制作に取り組み海外からは「サラウンド将軍」と敬愛されている。2007より高品質音楽制作のためのレーベル 「UNAMASレーベル」を立ち上げ、さらにサラウンド音楽ソフトを広めるべく「UNAMAS-HUG/J」を2011年にスタートし24bit/96kHz、24bit/192kHzでの高品質音楽配信による制作およびCD制作サービスを行う。2013年の第20回日本プロ音楽録音賞で初部門設置となったノンパッケージ部門2CHで深町純「黎明」(UNAHQ-2003)が優秀賞を受賞、2015年の第22回日本プロ音楽録音賞ハイレゾリューション部門マルチchサラウンドで「The Art of Fugue(フーガの技法)」が優秀賞を受賞、2016年の第23回日本プロ音楽録音賞ハイレゾリューション部門マルチchサラウンドで「Death and the Maiden」が優秀賞を受賞するなど、ハイレゾ時代のソフト制作が如何にあるべきかを体現しシーンを牽引している。
エンジニアの技術と社会的地位の向上を目的とし、優れたレコーディング作品を制作したエンジニアを顕彰する第22回日本プロ音楽録音賞 ハイレゾリューション部門マルチチャンネル・サラウンドにて、UNAMASレーベルの軽井沢大賀ホールシリーズ第二作目として、2015年2月に録音された「フーガの技法 – The Art of Fugue」が優秀賞を受賞しました。
5人のアーティストがサラウンド空間でリスナーを取り囲むような配置で録音された斬新な音場表現について、UNAMASレーベル主催のミック沢口氏は「主観的サラウンド」と呼んでいます。今回の受賞を記念して、本作のレコーディング・ディレクターを担当した入交英雄氏によるホールの響きを重視した「客観的サラウンド」マイク・アレンジで同じ演奏をボーナストラックとして収録したThe Art of Fugue Premium版が12月10日に緊急リリースされることとなりました。同じ演奏が表現手法によりどのように変化するかを聴き比べてお楽しみ頂けます。リリースに先立ちまして、ミック沢口氏本人による解説テキストをご紹介いたします。
昨年リリースされるやいなや、異例のロングヒットを記録した『The Four Seasons -Antonio Vivaldi』。その第2弾となる作品がついに登場。今作の収録が行われたのは、昨年に続き軽井沢・大賀ホール。この地でMick沢口が取り上げたのは、J.S.バッハの最後の作品とされる「フーガの技法」。この難曲として知られる楽曲を圡屋洋一によるアレンジで、何と弦楽カルテット+コントラバスという世界でも初といえる編成で収録。これまでの「フーガの技法」のイメージを打ち破るMick氏らしい作品に仕上がっている。
1.Solitary Morning Rain
2.Be-Dookie
3.Soulful Bill
4.Ms. A-Blues
5.50 Ways to Leave Your Lover
6.Cubana Chant
7.Georgia On My Mind
8.It’s Subtle Without Tea
YUKI ARIMASAプロフィール
1961年東京生まれ。3歳よりピアノを習い始め12歳でジャズピアニスト
オスカー.ピーターソンの演奏を聴きJAZZに魅了され以降独学で勉強を始める。
1983年玉川大学英文科卒業後渡米、バークリー音楽大学でピアノ、作曲を学ぶ。在学中は、ピアニストとしてハンクジョーンズ賞、デュークエリントン作曲賞を受賞。1986年に卒業後、バークリー大学ピアノ科助教授として8年間指導にあたり1996年に14年間の在米生活後帰国。
リーダーアルバム、「Tell Me Where The Music Is」を発表。2000年からは洗足学園大学教授としてジャズソルフェージュクラスを開設するなど後進の育成にも注力している。現在は自己のトリオのほか多くのプロジェクトに楽曲、アレンジを提供。
JAZZ CLUB UNAMASでは、レギュラートリオをはじめデュエット、そしてソロピアノなど多彩な表現に取り組んでいる。
2011年に初ソロピアのアルバム「FOREST」をUNAMAS-JAZZよりリリース。また2012年よりTPの原朋直とデュエットプロジェクトを始動し、
オリジナル作品集「Vol.One」ついで「The Wine and Roses」
を発表。
2016年自身の初ホールピアノソロアルバム「Dimensions」をUNAMASレーベルより発表。その斬新さと透明感あふれる演奏が好評を博している。
Jazzドラマー沢口耕太の初リーダーアルバムとなる「Cats on the Fence」がリリース。本アルバム制作に至る経緯が、まさに運命的で彼が2017年8月にセッションで出会ったアメリカ在住のピアニスト、平川恵悟とJazz Clubで演奏を重ねるうちにお互いの目指す方向性や表現に共感し実現したアルバムである。バックを支えるベーシストには彼が信頼を寄せる越野 振人を迎え平川がアメリカに帰国する直前の2018年5月にレコーディングを敢行。
平川のオリジナル3曲を含む全6曲でトリオが見せるその時に感じたままの素直で自由なインタープレイをお楽しみください。